グランジュール・ド・ブルゴーニュ
二年に一度、ワインのプロフェッショナルの為に開催される「グランジュール・ド・ブルゴーニュ」に参加しました。これは、月曜日はシャブリ、火曜日はコート・ド・ニュイというように、日替わりで各村に設けられた会場につくり手と世界各国から来た人が集まる、ブルゴーニュ最大規模の試飲会。今年は例年に比べ、日本人、台湾人、そしてイタリア人が多かったように思いました。
一週間のうち、最も忙しいのはコート・ド・ニュイの日。ヴォーヌ・ロマネとヴージョ、ジュヴレ・シャンベルタンとマルサネ、モレ・サン・ドニとシャンボール・ミュジニー、そしてニュイ・サンジョルジュ、と珠玉のワインが四会場に分かれているので、時間配分に苦労します。一番混み合うヴォーヌ・ロマネとヴージョ会場では、開始前から長蛇の列ができていました。
お城、村の集会場、醸造所等さまざまな場所で行われるのですが、ムルソー会場は圧巻でした。天井まで樽が積み重ねられた、樽会社での試飲です。この会場で最も人が集まっていたコント・ラフォンブースでは、ご当主自ら皆さんにワインを注いでいました。コント・ラフォンに次いで混んでいたのは、いつも透明感あふれるワインをつくり出すドメーヌ・ルーロ。映画俳優でもあるご当主のジャン・マルク・ルーロは、昨年日本でも公開されたフランス映画「大統領の料理人」に出演しています。この映画、お料理はもちろんのこと、ワインもいろいろ出てくるおいしい映画です。
今年フランスは暖冬で、春の訪れも例年より3週間ほど早く、3月中旬には桜も満開でした。今年はどんなぶどうができるのでしょうか、楽しみです。