2012収穫 ドメーヌ・ジャン・フルニエ ４
収穫後の打ち上げで夜中2時まで盛り上がった翌日、10月6日（土）朝、ロランは1人で果汁の分析をしていました。その後、少人数で、いよいよ今年最後の収穫です。
はるか彼方まで延々とまっすぐ続くぶどう畑。このシャンフォレという畑は、とても水はけのいい場所にあります。有機栽培に取り組む彼の畑には、ムロン・デ・ゾワゾーと呼ばれる草がたくさん生えています。これがあるのは土壌がいい印、とのことです。
他の収穫が全て終わってから取り掛かったのは、スペシャルキュベ用のシャルドネです。立ったり座ったり、摘み残しがないよう慎重にチェックしながら収穫します。
このキュベで彼が大切にしているのは、収穫のタイミング。ぶどうがよく熟し、ボトリティスがつき始めた頃に収穫します。味に複雑味が加わり、深みが増すのです。これから選果台で、いいぶどうだけを選びます。
収穫最終日で、愛犬ヴォルテールもなんだかうれしそう。
2008年がファーストヴィンテージである、このスペシャル・キュベの名前は
「ç セー・セディーユ」。
これには、以下5つのCの意味が込められています。
- Champforey シャンフォレ、このぶどう畑の名前
- Chardonnay 品種シャルドネ
- Caillouteux 小石が多い土壌
- Cuve 醸造タンク
- Cecil セシル、ロランの奥様の名前