10月1日(月)は、スペシャルキュベ用ぶどうの収穫です。
開花時期に、天候が不順だったり、雨が降ったりして、受粉がうまくいかない場合、結実不良といって、通常より小粒なぶどうができます。結実不良という言葉からは、品質がよくない印象を受けますが、その反対で、ワインにとっては素晴らしいぶどうです。通常より皮が厚く、果汁が少ない為、このぶどうで醸造すると、凝縮したワインができあがります。このスペシャルキュベは、結実不良のぶどうが多い、特別に選ばれた3区画のぶどうからつくられます。
去年7月26日、ロラン夫妻にポーリーヌという女の子が生まれました。ロランの父ジャンは、かわいい孫娘のことを、「プティット・グリュモット」と呼びました。グリュモットは、ブルゴーニュの言葉で、ぶどうを意味します。つまり、「プティット・グリュモット」は「ちいさなぶどう」。孫娘のことを、小さな赤ちゃんという意味を込め、「小さなぶどうちゃん」と呼ぶなんて、ワイン生産者らしくて微笑ましいですね。
愛娘誕生を記念して、2011年から生産が始まったスペシャルキュベは、「プティット・グリュモットPetite Grumotte」と名づけられました。プティット・グリュモットは、愛娘ポーリーヌ、そしてこのワインをつくる良質な小粒ぶどう、両方を意味しています。
新たなキュベ、今からとても楽しみです。2011年ビンテージは、2013年春瓶詰め予定です。