ロラン・フルニエ 〜 ブログ編
ブルゴーニュ地方マルサネ村に1963年設立されたドメーヌ・ジャン・フルニエ。現在は、ジャンの息子であるロラン・フルニエが引き継いでいます。ロランは、コート・ド・ニュイ地区の「2011年度若いつくり手NO１」に選ばれ、「若き才能賞」を受賞しました。
マルサネはあまり知られていませんが、ディジョンから最も近いぶどう畑のある村で、「コート・ド・ニュイの入口」とも称されています。ブルゴーニュで、赤白ロゼ３つの村名AOCを持つのはここだけです。
ドメーヌの所有畑は計19.7ha。その大半がマルサネに位置しています。マルサネ赤を中心として白、ロゼ、ジュヴレ・シャンベルタン、フィサンなども生産しています。ロランは、畑仕事をとても大切にしていて早くから有機栽培に取り組んできました。2012年ワインからは、有機栽培の認証獲得予定です。
ドメーヌをよく表しているワインは？と彼に聞いたところ、マルサネ ロンジェロワとマルサネ クロ・デュ・ロワ との答え。双方とも、近い将来１級への昇格が予定されている優良な畑です。未開墾地であったマルサネ クロ・デュ・ロワのポテンシャルに注目し、マルサネのつくり手の中で一番最初にここの畑を手に入れたのがロランの父ジャン・フルニエだった、という逸話もあります。
愛犬の名は「ソクラテス」と以前お伝えしましたが、私の記憶違いで正解は「ヴォルテール（７歳）」。哲学者という点だけが共通点でした。このヴォルテール、奥様がロランと知り合う前から飼っていた犬。当初犬が苦手だったというロランですが、今はヴォルテールとすっかり仲良しでどこに行くのも一緒です。苗木を植える作業のこの日、ヴォルテールはピノ・ノワールの赤ちゃん苗木にかじりついていて怒られていました。その後は、与えられたピノ・ノワールの古木をくわえ、ぶどう畑中を元気よく走りまわっていました。
ロランは猟が趣味なので、ジビエについても詳しいです。ある秋、ドメーヌに立ち寄ったら彼は不在。父ジャンと共に猟におでかけでした。フランスは、猟が盛んで専門雑誌も出ています。狩猟シーズン中、ジュヴレ・シャンベルタンの畑の中で鉄砲片手に歩く人を見かけたことがあります。鳥を狙っていた模様。ぶどう畑の斜面上の畑でも猟が可能なので、その時期は森でのお散歩はしないようにしています。早朝シャブリを車で走った時も、道沿いで鉄砲持った人をよく見かけました。朝もやの中、忽然と現れるのでかなりスリリングです。
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